あらすじ

高校一年生の5月9日。薫風が吹く教室で、僕は窓際に座る彼女――五月七日(つゆり)を見つけ出した。 同じクラスでありながら、遠くから見つめることしかできなかった春夏秋冬。 やがて冬が訪れた12月、不器用な僕たちの距離は放課後の教室で少しずつ縮まり始める。彼女は日付の語呂合わせや、数字に込められた意味を見つけるのが好きな、少し不思議で魅力的な女の子だった。 しかし、春の気配が近づく3月14日。 「永遠の日」と呼ばれるその日に、彼女から告げられたのはあまりにも残酷な現実だった。 4月13日に控えた大きな手術。 迫り来る運命を前に、何て声をかければいいか分からず葛藤する僕。そして4月5日、彼女が病院へと向かう最後の瞬間、僕はありったけの声を振り絞って「ある言葉」を叫んだ――。 カレンダーの数字に導かれた二人の、切なくも美しい、生涯をかけた純愛の記録。

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カクヨム
カクヨム2026/05/25
  • 現在の作品5月9日