あらすじ
既読がつかない。一週間、彼からの返信はない。——なのにSNSでは、知らない女の子と笑っている。
付き合って二年。「好き」と言ってくれた人を信じたかった。嫌われたくなかった。だから、返信が遅くなっても、デートが減っても、全部「気のせい」で片付けた。
でも、もう限界だった。
深夜二時、震える指で『さよなら』と打ち込んで、送信ボタンを押した。
——三秒で既読がついた。
今まで一週間も無視していたくせに。たった三秒。その瞬間、私の中で何かが音を立てて壊れた。
怒涛のように届く彼からのメッセージ。『待って』『話がしたい』『お願いだから』——今さら追いかけてこられても、もう遅い。
私が気づかなかっただけで、ずっとそばで見守ってくれていた人がいた。私を不安にさせない、試したりしない、ただ静かに隣にいてくれる人が。
——私は、もうあなたの『未読』にはなりません。
スマホの通知に振り回された二年間に別れを告げ、本当の幸せを見つけるまでの物語。