あらすじ
まだ、何も始まってはいない。
けれど、いつの間にか
何かはもう動き始めていた。
それは、目的のためではない。
希望に導かれているわけでもない。
ただ――
留まり続けることが、
もうできなくなってしまっただけだった。
境界はない。
目印もない。
それでも、何かは進み続ける。
どこへ向かうのかもわからないまま。
『ここではない』は、
空白と意識、そして存在の揺らぎを描いた物語。
外側ではなく、
“世界をどう感じるか”という内側で、
静かに形を変えていく何か。
そして最後に残るのは、
答えでも、結末でもない。
ただ――
この言葉を読んでいる
“あなた”だけなのかもしれない。