あらすじ
あらすじ
明治時代から日本の闇に寄り添い、国家の危機を極秘裏に葬り続けてきた警視庁の秘密部署──国家安全保証課(国安)。
【昭和二十年】 敗戦直後の焦土の中、天皇暗殺を目論む秘密結社「黄昏会」の陰謀を阻止し、天皇家に伝わる鍵「アマテラス」を死守した黎明期のメンバーたち。
【昭和三十九年】 東京五輪の熱狂の裏で、「戦後そのものへの復讐」として内閣総理大臣が持つ鍵「スサノオ」を狙った、かつての亡霊との死闘。
【現代】 そして今、日銀総裁が管理する最後の鍵「ツクヨミ」が何者かに強奪される。
本来、決して揃うはずのない三本の神の名を持つ鍵。それが国会議事堂地下の「禁断の扉」に差し込まれたとき、百年の歴史を揺るがす国家の禁忌が解き放たれる。過去から引き継がれた宿命のバトンを受け取り、現代の国安スペシャリスト6名が、歴史の裏側に埋もれた最後の決戦に挑む。
── 主要登場人物リスト ──
【現代】事例No.89:神の名を持つ鍵
現代の国安。各部署から集められた、一騎当千の若きスペシャリストたち。
天野 司(あまの つかさ) 【情報分析・諜報】
公安部所属。冷静沈着で無表情なチームの司令塔。過去の暗号ファイルを読み解き、百年の陰謀を暴く。
神田 竜二(かんだ りゅうじ) 【近接格闘・強襲】
機動捜査隊。豪放で喧嘩っ早い、現場の突撃隊長。
槇村 紗希(まきむら さき) 【化学分析・爆発物処理】
科捜研。爆弾解体から微物鑑定までをこなす天才肌の女性。
黒瀬 圭吾(くろせ けいご) 【ハッキング・暗号解析】
サイバー犯罪対策課。電子戦の鬼才で、皮肉屋なネットワーク担当。
嶺 大和(みね やまと) 【潜入・国際交渉】
外事課。語学に堪能で物腰が柔らかいが、裏の顔は冷徹な潜入のエキスパート。
八重樫 灯(やえがし ともり) 【射撃・警護】
警護課SP。無口で任務最優先。超一流の追尾・狙撃技術を持つ。
【昭和39年】事例No.49:聖火の黙示録
東京五輪の光と影、高度経済成長期のインフラを守った「戦後の国安」。
三崎 恒成(みさき こうせい) 【国安責任者】
少年時代に「No.30」の事件を目撃した男。「失わせない」を信条とする現実主義者。現代編では天野たちのバックアップに回る。
神林 涼(かんばやし りょう) 【爆発物・工学専門】
発展する東京のインフラと聖火リレーのルートから、敵のテロ計画を冷徹に解析する。
白石 真澄(しらいし ますみ) 【公安・急進思想対策】
学生運動などの情報網を持つ。国家の在り方と個人の間で葛藤を抱える。
南雲 俊(なぐも しゅん) 【フィールド担当】
五輪を純粋に誇りに思う若い世代。理想と過酷な現実の板挟みになりながら走る。
【昭和20年】事例No.30:黄昏の思想
終戦直後。戸籍も記録も持たず、ただ「日本の明日」のために泥を啜った黎明期の国安。
鷲尾 朔太郎(わしお さくたろう) 【指揮官】
元・特高警察幹部。非公式作戦を率いる冷徹なリーダーであり、国安の事実上の創始者。
相沢 修吾(あいざわ しゅうご) 【情報将校】
元・陸軍情報将校。敗戦の現実を受け止めつつ、「国を守る意味」を自問し続ける男。
鷹宮 静(たかみや しずか) 【宮内省関係者】
陛下の動線を熟知する女性。「アマテラスの鍵」の秘密を最初に国安へと繋いだ重要人物。
久世 重蔵(くぜ じゅうぞう) 【実行部隊】
元・警察の武闘派。思想ではなく「目の前の命」のために戦う、戦後の混乱を体現した男。
朝倉 文哉(あさ倉 ふみや) 【世論操作・情報収集】
元・新聞記者。言葉を武器に占領軍(GHQ)の目を欺き、情報戦を優位に導く。