あらすじ

長崎に帰った龍馬は、海援隊を変え始める。 船だけの組織から、情報と物流を動かす組織へ。保険の仕組みを作り、航路を設計し、日本中の港を繋ぐ。東インド会社と似た道具で、逆の方向に線を引く。 汐は問うた。「その言葉を最初に言ったのは、誰ですか」 グレイが長崎に現れた。競合相手として、向き合った。 大政奉還の夜、龍馬は設計図を見た。長崎から神戸、横浜、函館へと続く線の途中に、福浦があった。汐の父が死んだ、小さな港が。 「あの港を外したら、儂の設計は、グレイの設計と同じになる」 効率だけで線を引いたら、東インド会社と何も変わらない。 各地から手紙が届き始めた。海援隊の保険に入りたい。航路の設計に加わりたい。 刀を持たずに。銃を持たずに。帳簿と航路と情報と、傍にいてくれる人間を持って。 それだけで、海援隊は戦い続けた。

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カクヨム
カクヨム2026/05/25
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