あらすじ
「おまえに何の価値も見出せない」
第三王子セドリックにそう告げられた子爵令嬢リディアは、不思議な辻馬車——|探しものの馬車《ロスト・キャリッジ》に乗せられる。
探すものは、リディアの「価値」。
見つからなければ、彼女は不名誉な形で婚約を辞退させられるはずだった。
けれど、馬車が向かった先は、リディアの屋敷ではない。
そこにあったのは、王家が忘れ、リディアの家が守り続けてきたもの。
価値なしと笑われた令嬢は、まだ知らなかった自分の家の誇りを知る。
そして王子は、自分が何を侮辱したのかを思い知ることになる。