あらすじ

神々と共に生きる國。 山を守護する白狼の土地神は、人里を襲った惨劇をきっかけに、ひとりの少女と生き残った子供達を導く事になる。 山の恵みを分かち、獣と人が共に歩み始めた小さな営み。細やかな、それでも価値のある歩み寄りであったのだ。 時は流れ、世界は既に終わっている。 荒れ果てた大地を、血肉に汚れた白狼が彷徨い続ける。彼は世界を喰らい尽くした虚無の獣。飢え、狂い、なお満たされる事なく、天蓋を舞う大鴉を追い続けている。 何故、狼は世界を終わらせたのか。 何故、終わった後も歩みを止めないのか。 そして彼が時折見せる、何かを探すような瞳は、一体何を映しているのか。 これは、終焉の後を巡る獣の神話。 あるいは、忘れてしまった“何か”へ追い縋り続ける、贖罪の旅路。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/25
  • 現在の作品サキガケ