あらすじ

表向き完璧な優等生・藤代透と、クラスで一番明るくて誰とでも仲が良い人気者・桐谷茉莉。 高校三年の九月、二人は校舎裏のベンチで偶然に出会い、互いが「演技をしている」ことを一瞬で見抜き合ってしまう。 茉莉が透に持ちかけたのは、奇妙な契約だった。 週に一度、水曜日に、ここで会って、お互いに嘘をひとつずつつく。 嘘だとお互い知っている。知っていて、頷いて、受け入れる。 それが、二人だけの約束。 缶コーヒーと缶サイダーを軽く傾けて、乾杯のような仕草で交わされた契約。 教室では決して見せない顔で交わされる、たった十五分の昼休み。 口にした嘘の周りに、自分でも気づかなかった本当の自分の輪郭が、少しずつ浮かび上がってくる。 ただ、嘘を許し合うだけのはずだった。 やがてこの契約は、二人にとって、嘘よりも、ずっと重いものに変わっていく。 これは、嘘を許してくれる相手の前でだけ、本当の自分でいられた二人の物語。 ※本作は全22話、約60,000字の作品の予定です。

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カクヨム
カクヨム2026/05/24
  • 現在の作品嘘つきは水曜日にやってくる