あらすじ

口座残高20万1450円、総負債600万円。そして毎月8万円の養育費の支払いに追われる40代の男・イナガキ。 人生詰んだ彼の前に現れたのは、莫大な個人資産を持つサヴァン症候群の天才青年・ヒカルだった。 「イナガキさんが手元の20万円を自力で増やそうとした場合の成功確率は、0.003%未満。……だから、僕に投資して」 ヒカルの投資によって借金を完済し、人生を救われたイナガキ。そんな彼にヒカルが命じた新しい事業、それはなんと「ペット探偵」だった。 かくして、古い雑居ビルにオープンした『さくら台駅前ペット探偵事務所』。 ヒカルは動物行動学や気象データ、地形を完璧に計算し、迷子ペットの居場所を「確率」で導き出す。しかし、彼の完璧な計算は、時に人間の見栄や嘘、飼い主の予期せぬ愛情といった「ノイズ」によってエラーを起こし、フリーズしてしまう。 「僕が理解できない人間の感情を代わりに処理する『ノイズ処理フィルター』として、君を雇った」 足で稼ぐ泥臭い人情派のイナガキと、固形物を食べないデータ至上主義のヒカル。 さらに、最強のアナログ情報網を誇る商店街の「さくら台FBI」や、「さくら台CIA」、最新機材で立ちはだかる大手探偵社のアナログとデジタルが入り乱れる総力戦へ! 雷パニックの柴犬、壁の裏に落ちた子猫、フェロモンを追って爆走するテリア……。 「犬は線、猫は面」をセオリーに、一見チグハグな凸凹バディが、迷子のペットと飼い主の「心」を繋ぐ。痛快・下町人情アニマルミステリー、ここに開幕!

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カクヨム
カクヨム2026/05/24
  • 現在の作品さくら台駅前ペット探偵事務所