あらすじ
天使と悪魔が100年にわたり血を流し続ける世界。
誰もが「この戦争は永遠に終わらない」と諦めかけた頃、
死地と花畑の境目で、二人の子供は出会った。
悪魔の少年イヴェルと、天使の少女アネモ。
種族が敵同士であることを知りながらも、彼らは惹かれ合い、恋に落ちた。
それは絶対に許されない、禁断の恋。
「大人になったら軍隊に入って、この戦争を終わらせる」
二人は指切りをし、固く誓い合った。
——そして20年後。
25歳になったイヴェルは悪魔軍の凄腕将校に、
アネモは天使軍の戦略参謀に成長していた。
再び出会ったのは、血と硝煙に染まる戦場のど真ん中。
かつての幼い恋心は、時を経てより深く、激しく燃え上がっていた。
しかし今や二人は敵同士の軍人。
互いの胸には、戦争を終わらせたいという願いと、
祖国を守らなければならないという責務が、重くのしかかっている。
許されない恋と、背負った運命の間で揺れる二人。
幼い日の約束は、果たして現実のものとなるのか——。
愛か、義務か。
和平か、勝利か。
百年戦争の行く末を、彼らの選択が握っていた。