あらすじ
子供を庇って命を落とした無花果は、死んだら天国で亡き母に会えると思っていた。
しかし辿り着いたのは、死者を裁く“十王庁”。
そこで無花果が出会ったのは、初七日を司る王・秦広王。
真面目すぎる性格ゆえ、死者の未練を抱え込み続け、限界を超えるたび地獄の備品ごと大暴走する危険人物だった。
けれど、なぜか無花果の歌だけが、壊れかけた秦広王を眠らせる。
「秦広王様の生活改善を命じます」
そうして始まったのは、地獄での臨時補佐生活。
荒れ果てた部屋を片付け、食事を作り、眠らない王を寝かしつける毎日。
だが、死者たちの“未練”に触れるうちに、無花果自身もまた、亡き母への想いを抱えたままだと知っていく。