あらすじ
中学三年生の黒木いばらは、陸上部に所属する800mランナー。
美人で大人びた雰囲気と他人を寄せつけない性格から周囲と距離を置いている彼女には、誰にも話せない過去があった。
小学六年生の秋――。
幼馴染の佐藤蹴介から突然の告白を受けたいばらは、その直後、もう一人の幼馴染・黒木賢治へ自らの想いを打ち明ける。
しかし、幸せな時間は一瞬で壊れた。
交通事故からいばらを庇った賢治は重傷を負い、事故は不可解な形で処理される。
「――あの日、何があったの?」
事故を境に離れてしまった二人。
そして迎えた中学最後の大会。
いばらは優勝目前で肉離れを起こし、夢を絶たれる。
“これは罰なんだ”――そう自分を責めたいばらは、封じ込めていた事故の真相を追い始める。
止まったままの初恋。
隠された事故の真実。
これは、エンドロールのその先で、ようやく結末を迎える不器用な二人の物語。