あらすじ
35歳。鋼鉄等級冒険者。
英雄でも勇者でもない、中堅冒険者ファルカ=ブランフォード。
危険地帯の山中で、俺は異世界から来た少女アイリを保護した。
彼女は尋常でない魔力と“恩寵”を持ち、「賢者の卵」として魔術師たちに狙われていた。
右も左もわからない少女に、運命を受け入れろと迫る者たち。
泣きながら「家に帰りたい」と願う彼女に、俺は言う。
「──理不尽な使命は無視でいい。お前はどうしたい?」
世界を救う力があるからといって、世界の都合に従う必要はない。
追っ手を退け、魔物を越え、元の世界へ帰る手がかりを探す。
俺は、彼女に世界を救わせない。
これは、異世界から来た少女を元の世界へ帰すため、
おっさん中堅冒険者が共に旅をする物語。