あらすじ
2000年、世界各地に人の住めない領域《アビス》が出現した。
夜になると人は異形化し、屍人となって人間を襲う。
人類は神に祈ることをやめ、30メートルの壁を築いて生き延びた。
2030年、日本の人口はわずか300万人。
関東外縁の第五都市で、間宮啓介は壁上監視班の責任者として夜の外を見張っている。
妻と幼い2人の子供を守るため、彼は平穏な日々を望んでいた。
だが都市拡張計画、本部直属の異能持ち部隊、北海道に現れた新たな魔王、そして朝鮮半島から届いた魔王討滅の報が、静かだった壁内の生活を揺らし始める。
壁の内側は安全。
だが啓介には、妻だけが知る秘密があった。