あらすじ
「エリーゼ・ヴァルトハイム嬢。君との婚約を、破棄する」
春の社交シーズン開幕の夜会。
王太子エリオット殿下が、聖女として覚醒した男爵令嬢ミラ嬢の隣で、私に冷たく宣告した。
「汝を、修道院へ、送る」
──やった。
私の心の声は、心の中で、ガッツポーズ。
実は私、エリーゼ・ヴァルトハイム、十八歳。前世は、日本の社畜OL、藤宮沙耶。寝落ちした夜、目が覚めたら、女性向け小説『銀の王子と聖女の終わりなき悲恋』の悪役令嬢に、転生していました。
王太子妃なんて柄じゃない。修道院送りという名の自由を、子供の頃から、ずっと待っていた。二年前から、北の山あいのノヴァク村で、こっそり「森の小さな薬草店」を、平民の偽名「サラ」として、経営中。
明日からは、修道院に向かう馬車を途中で逃亡して、毎日、店専業ライフ──!
そう、心の中でガッツポーズしていた、その時。
「やった、と聞こえたが」
廊下の柱の影で、銀の髪、空色の瞳の、絶世の美貌の青年が、私に声をかけてきた。
「君を、ぼくの妃にしたい」
──、はい?
「け、結構ですーっ!」
声裏返って、全力ダッシュで、逃げ帰った私。けれど、翌朝、その方は、私の屋敷を訪ねてきました。
──「ルーカス殿下」? 王太子の弟?
──ーー、原作では、十歳の時に、流行り病で、お亡くなりに、なられているはず、なのですが?
──、なぜ、生きてる?
──、一度も、お会いしたことが、ないのに、なぜ、私を、ご存知?
──、悪役令嬢に、なんの用?
私の自由ライフ計画が、原作で死んでるはずの殿下に、根本から、ぶち壊されようとしています。
★必ず完結まで書きます★
★ハッピーエンド確定★
★毎日21:00更新★
★R15(濃厚キス・服越し愛撫・ベッドシーン未遂など)★