あらすじ
呪われし黒い英雄は幼馴染だった。
一見クールな彼は、呪いのせいで素直に愛を叫べず、耐えに耐えてたまに自爆し、恥ずかしさで自己嫌悪しながら、じれじれやっております。
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「クレアの薬が俺には一番効くんだ」
幼いころからずっと一緒だった可愛い年下の幼馴染。
薬学科のクレアと騎士科のルカは、出会いから12年たっても「姉弟」のような相変わらずの距離感。
しかし、とあるきっかけからルカは姿を消してしまう。
喪失感にくれつつも、なんとか日々を過ごしていたクレア。
それから5年後、田舎でのんびり薬を作っていた魔薬師クレアは、幼馴染のルカと再会する。「金髪天使」だった可愛いルカは、触れる命をすべて一瞬で白い灰に変える呪いの力を右手に宿す、漆黒の英雄となっていた。
戦いでボロボロだった彼を薬で助けたクレアは、その薬の効果を認められ王宮への引き抜きを打診される。ルカの呪いを解くために彼女は王宮内薬局への転職を決意した。
しかし、ルカはそれをよく思っていなかった。
呪われた自分がそばにいたら彼女を灰にしてしまう。
触れたいけど触れられない。そばにいたいけれどいられない。
「呪いさえなければ、今すぐにでもクレアに触れるのに」
クレアを守るため必死に彼女を遠ざけるルカは、表面上は冷たくしているけれど、内心は周りの男に嫉妬したり、彼女との関わりで理性をぎりぎり保っていたりと大忙し。
しかし……
「ずっとずっと会いたかった……俺、よく耐えたと思わない?」――新月の夜だけ呪いから解放される彼は、抑えていた独占欲を爆発させる。
普段の彼との違いに振り回されっぱなしのクレアは、無事にルカの呪いをとくことができるのか?
職場の胡散臭い薬局長や自由奔放な天才魔術師、推し活に忙しい麗しき巫女と王宮内でドタバタしながら調剤をがんばる魔薬師クレアの物語。