あらすじ
陰湿ないじめを受けている高校生の真莉。両親は共働きで、最後に会ったのはいつなのかすら覚えていない。そして、真莉には悩みを話せる友人も、信頼できる教員もおらず、ただただ耐える苦痛の日々を送っていた。
それでも、学校が終わればようやく呼吸ができる。町の外れにある人魚岬──観光名所ではないただの海岸線だが、そこは人と関わりたくない真莉にとって唯一の逃げ場だった。
しかし、日常なんてものは容易く崩れ去る。
いつも通り人魚岬を訪れ、黄昏ていると突然耳をつんざくような笑い声が響く。
唯一の逃げ場を失った真莉は、身も心もボロボロだった。そしてそのまま、夕暮れの赤い海に身を投げた。
しかし、なかなか意識が薄れない。疑問に思い、海中で目を開けると、まるで王女のような扱いを受けていた。そこで、自らの正体を教えられ、選択を迫られる。
人としてこれまでの生活を続けるか──、新しい生を始めるか──。
人生にやり直しがあったなら。愛されない少女は冷たい水の中で愛を知る。
※作中にいじめの描写がございます。
※恋愛要素は少ないです。