あらすじ
宮古島のBAR南風を継いで五年。店主の砂川藍夢は、失踪した父が残した封筒と、城辺の洞窟熟成庫に眠る「第六区画」の異変を知る。
島を出た人間の「帰りたい」という気持ちが何十年分も溜まったその場所は、今夜限界を超えようとしていた。
感情の輪郭を読む記録者、匂いで夜の地図を描く植物標本家、香りで感情を操る謎の少年、そして夜そのものの化身・久遠。
五人が洞窟の奥へ踏み込み、帰れなかった夜たちと向き合う。
宮古島の実在する洞窟熟成庫「ういぴゃーうぷうす蔵」と泡盛文化を舞台にした、帰れなかった感情と、帰る場所を作ることの物語。