あらすじ
無能修理師と軽んじられ、幼馴染たちの冒険者パーティから追放された少女、リネア・ギアライト。
彼女に与えられたジョブは、戦闘向きではない地味な職業――修理師。
剣士、魔導士、神官、斥候として名を上げていく仲間たちの中で、リネアだけが不要とされ、王都に置き去りにされた。
それでも彼女は、王都外縁で小さな修理店を開き、壊れた鍋や時計、古い魔道具を直しながら生きていた。
夢見た冒険者としての活躍は訪れず、店を畳んで故郷へ帰ろうかと思っていたある日、常連の老婆から未開拓遺跡の鍵を託される。
最後の機会に賭けて遺跡へ向かったリネアが見つけたのは、長い時を壊れたまま眠り続けていた黒い四脚兵器だった。
誰にも価値を見抜かれなかった機械獣。
誰にも必要とされなかった修理師。
リネアはその機械獣を修理し、「ルクス」と名付ける。
壊れた兵器は彼女を守り、彼女は兵器を直す。
やがて、捨てられた二人は王都の片隅から少しずつ運命を変えていく。
これは、追放された少女修理師が、神代の機械獣を相棒にして成り上がる再起の物語。
そして彼女を無能と笑った者たちが、後に知る物語でもある。
本当に価値を見抜けなかったのは、自分たちの方だったのだと。