あらすじ

「お前といても、ときめかないんだよね」——三年間尽くした彼氏に、あっさり振られた。 泣くのは一人になってから。そう決めて立ち寄ったスーパーで、私は一人用の土鍋を手に取った。白菜は八分の一、豚バラは百グラム、うどんは一玉。全部、半分。私の人生も、半分になった——いや、元に戻っただけ。一人には慣れてる。 そう自分に言い聞かせた瞬間、最悪の相手に声をかけられた。 「それ、俺も買おうとしてた」 会社で一番苦手な『氷の王子』こと氷室先輩。無表情で、言葉少なで、何を考えているかわからない人。 なのに、この人は気づいてしまった。私が泣いていることに。 「一人用の鍋を、一人で食うな」 強引に連れていかれた先で、先輩は私のために鍋を作り始めて——。 「お前の『一人分』、俺が全部壊してやる」 失恋した夜、私は新しい温もりに出会う。不器用すぎる氷の王子様と、一人に慣れすぎた私の、ちょっと歪で温かいラブストーリー。

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小説を読もう2026/05/24
  • 現在の作品一人用の鍋を買った夜、会社で一番苦手な先輩に泣いてるところを見られたら「お前の『一人分』、俺が全部壊してやる」と言われました