あらすじ
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我々が送る平穏な日常――そのすぐ隣には、現代科学も物理学も一切通用しない世界の綻びが存在する。
突如として現れ、周囲に不可逆的な死と狂気をもたらす異常現象・異常生物。
人類はそれを『ブランク』と呼んだ。
この世界に、都合の良い奇跡や魔法は存在しない。
あるのは冷徹な現実と、容赦のない異常性だけだ。
ゆえに、島国「桜廊」の政府は、世界の崩壊を水面下で食い止めるための国家直属組織を設立した。
――ブランク対応組織「BMC(Blank Management Corporation)」
戦闘部門が命を賭してブランクを「捕獲」し、
研究部門が狂気と好奇心でその生態を「解明」し、
収容部門が地下深くの監獄「霊下牢(れいかろう)」にそれを「封印」する。
本書は、彼らが世界の生存圏を担保するために残した、極秘データベースの複製である。
本アーカイブには、美談も、英雄譚も、ドラマチックなストーリーも存在しない。
記録されるのは、血の通わない【職員コード】淡々と更新される【ブランク概要】そして万が一の暴走時に世界がどう終わるかをシミュレートした【破滅予想】のみ。
あなたはただ、世界の裏側でアップデートされ続ける「世界の終わり」を、1ページずつめくることになる。
◆ 本作の構成について(読者の皆様へ)
本作はストーリーを追う形式ではなく、架空の組織「BMC」が管理する【ブランク報告書】を淡々と更新・アーカイブしていく連作形式の作品です。
各エピソードは以下の3部構成で記述されます。
1:ブランク概要書(異常性の概略や外見、確保経緯)
2:研究・収容報告書(実験ログ、収容手順、Aランク以上のみに記載される『破滅予想』)
3:ショートエピソード(当ブランクに纏わる現場の音声ログや、職員たちの短い記録)
「世界観、報告書形式、設定資料集」が好きな方へ捧げる、冷徹で無機質な現代ダークファンタジー。
[中央データベース:接続完了。これより閲覧を許可します]