あらすじ
高校二年の夏。
どこか退屈な毎日を過ごしていた主人公は、
幼馴染の少女に半ば強引に連れ出され、地元の夏祭りへ向かう。
昔から変わらず明るくて、
うるさいくらい元気で、
いつも主人公を振り回す彼女。
けれど最近は、
進路や将来の話ばかりで、
二人の距離は少しずつ変わり始めていた。
祭りの帰り道、
夜空に大輪の花火が咲いた瞬間――世界の時間が止まる。
空で静止した花火。
動かなくなった人々。
音の消えた夏の夜。
そんな止まった世界の中で、
動けるのは主人公と幼馴染だけだった。
最初は非日常に
はしゃいでいた彼女も、
やがて小さく呟く。
「……この夜、終わったらさ」
止まった夏祭りの夜を歩きながら、
二人はずっと言えなかった想いと、
“止まってしまった時間”の理由に近づいていく。
そして主人公は知る。
この夜が終われば、
彼女はもう――。