あらすじ

悪役令嬢エルゼ、九歳のある朝。目を覚ましてすぐに違和感を抱いた。 記憶はある。言葉も話せる。体も動く。 でも「自分がエルゼだ」という感覚が、どこにもない。 (わたしは、誰?) どうやら別の魂がこの体に迷い込んだらしい—— ちょうどその日、この屋敷に義兄がやってきた。レナードという、荷物の少ない少年。 無口で、不思議なくらい物を知っていて、理由もなくお茶に誘ってくるようになった。 後妻候補の女たちに嫌がらせをされても、婚約者の王子に避けられても、父に言葉をかけてもらえなくても——なぜかこの義兄だけが、隣にいた。 しばらくすると、遠くの教会から、聖女を名乗る女の噂が流れてきた。 嫌な予感がした。 なぜかはわからない。 ただ、胸がざわついた。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/05/24
  • 現在の作品ループの果てに、貴方と花茶を【短話版】