あらすじ

人は皆、夢から覚めるのが怖いのです──。 夜の花街。 そこには、行き場をなくした者だけが辿り着くという店がある。 花街一の花魁、胡蝶。 彼女は、人にも怪異にも救いを与える“夢見の遊女”。 親に売られ、 主に裏切られ、 蔑まれながら生きてきた胡蝶は、 それでも誰一人恨むことなく、 今宵も客人の悪夢に耳を傾ける。 人の苦しみを喰らう怪異、 夢喰い獏を傍らに置いて。 失った子を忘れられない母。 死者の声を聞く少年。 醜い己を憎み続ける娘。 そして、人を喰らう怪異たち。 彼らの“夢”に触れるたび、 胡蝶は少しずつ壊れていく。 ──それでも。 「救いたいのです」 これは、 誰よりも救われなかった一人の花魁が、 それでも誰かを救い続ける物語。 夢か、現か。 今宵もまた、 白い蝶が闇夜に舞う。

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小説を読もう2026/05/24
  • 現在の作品胡蝶の夢