あらすじ
異世界に転生した元日本人エルフ、レインハルトは、数百年に及ぶ研究の末、ついに悲願である至高のカレーライスを完成させた。
「最高だ。これがこれこそが、俺の求めていた。至高の味。終わった。終わったのだ……」
長い研究の末に辿り着いた至高の一皿。
だが、達成感の先にあったのは虚無だった。
そんなある日、彼は空腹で倒れかけていたネズミ獣人の少女チルルへカレーを振る舞う。
「こんなおいしいもの、初めて食べましたですます!」
輝く笑顔で本当においしそうに食べる彼女の姿を見た彼は気が付く。
「誰かがうまそうに食べるカレーは、自分で食べるよりずっといい」
そして、彼は決意する。
戦場のど真ん中にある砦跡でカレー屋をはじめよう、と。
敵も味方も関係ない。
帝国側の人間・獣人でも、連合国側の鬼族・ドワーフでも彼の態度はいつも同じ。
「喰うのか、喰わないのか。どっちだ?」
至高のカレーライスで今日もみんな、戦場ですら笑顔になる。
有り余る最強魔法を全てカレーライス愛に突っ込んだ、カレー脳エルフのカレーライス屋の物語。
※お試し投稿