あらすじ
世界各地に突如として現れた、無数の巨大な“穴”。
そこから現れたのは――空を埋め尽くす“ドラゴン”の群れだった。
炎に焼かれる都市。 崩壊する国家。 戦車も戦闘機も歯が立たず、人類はわずか三ヶ月で滅亡寸前へ追い込まれる。
そんな中、“アメリカ・エリア51”は最後の切り札を発動する。
【人類異能力付与計画】
人工衛星から特殊電磁波を照射し、人類の“約3%”に異能力を与えるという、前代未聞の計画だった。
東京・上野の避難所でラジオ放送を聞いていた少女、氷見凛(18)もまた、その瞬間に能力へ覚醒する。
だが、彼女が得た能力は――
【世界旅行】
好きな場所へ転移できるだけの、非戦闘系能力。
「ドラゴン相手に旅行?」
「ハズレ能力じゃねぇか」
周囲から嘲笑される凛。
戦闘系能力者たちが英雄として扱われる一方、人見知りで目立つことが苦手な彼女は、静かに避難所を後にする。
しかし、その能力には誰も知らない秘密があった。
――【異世界】にも転移できたのだ。
剣と魔法の世界で、凛は“氷魔法”を習得。 さらに、空間収納の魔法カバン、ポーション、結界石、魔法石など、現代世界を変える“異世界の力”を持ち帰っていく。
水も電気も止まった終末世界で、異世界の物資はまさに希望そのものだった。
やがて噂は広がる。
「異世界から帰って来る少女がいる」
「ドラゴンを氷で倒したらしい」
「人類を救えるかもしれない」
日本政府、自衛隊、アメリカ、中国、巨大企業、武装組織――。
世界は、“異世界へ行ける唯一の少女”を巡り動き始める。
これは、“ハズレ能力”と呼ばれた少女が、 滅びゆく世界で“人類最後の希望”になっていく物語。
終末世界×異世界転移×現代サバイバル。 静かな少女による、逆転の英雄譚。