あらすじ
酒、タバコ、パチンコ。
自堕落な生活を繰り返すアラサーフリーターの白石美晴は、今日もゴミ屋敷で息をしている。
しかし窓の外に広がる東京の景色は、いつも通り『緑』だった。
オフィスビルの隙間には根が這い、道路はわずかに隆起し、電線に絡むつたは風もないのに揺れている。
そんな『緑』溢れる世界で、人を喰らう怪異――侵食体《ブリーチ》が存在する。
かつて美晴は、その怪異と戦う組織『GARDEN(ガーデン)』に所属していた。かつて美晴は、怪異と戦う組織『GARDEN』の戦闘員だった。
実力は本物で、最強クラス――戦闘員のNo.2まで上り詰めるほど。
しかし彼女は、とある事件をきっかけに本部を去った。
そんな美晴の前に、かつての同僚、黒凪月斗が現れる。
「安全地帯で『侵食体』が出た」
本来ありえない事件。
だが異常は、それだけではなかった。
同じ現場にいたはずなのに。
目撃者の証言が全く一致しない。
さらに、保護された少女からの爆弾発言。
記憶、認識、存在。
世界そのものが侵食され、壊れていく中、元最強のダウナー女と、爽やか隊長が違和感の正体を追う。
これは、正しさを捨てた女性が、それでもなお真実を選び直すためのSFバトルファンタジー。