あらすじ
深夜の地下資料室。カクヨム編集部の各務(かがみ)のもとに、正体不明の天才覆面作家・湊マチから新作の原稿が届く。
それは一字の無駄もない、冷徹で美しい本格密室ミステリだった。
しかし、読み進めるうちに各務は総毛立つ。
作中の殺害現場の間取り、家具の配置が、今自分がいる「資料室」と寸分違わず一致していたのだ。
『第二の殺人は、19時55分』
作中で暗号が提示された瞬間、現実の資料室のスマートロックが外から自動で施錠され、各務は閉じ込められる。スマホの画面には【19時55分、社内で警備員が死亡】の通知。
小説の記述通りに、現実が書き換えられていく。
そして、次に届いたプロットには、こう記されていた。
『21時30分、編集者・各務惣一は即死する』
残された時間は45分。
生き残る方法はただ一つ。マチの原稿に仕込まれた「ロジックの矛盾」を暴き、文章を書き換える(校正する)ことだけ。
文字に命を奪われる編集者と、実体のない架空の作家による、命懸けの「デスクリプション(執筆)・デスゲーム」が幕を開ける。
――警告。
最後まで読み終えた時、あなたのアリバイも消滅する。