あらすじ

珠江口の海辺の町。 中学生の李海生(リー・ハイシェン)は、祖父と二人で暮らしながら、朝は浜で金属ゴミを拾い、昼は学校へ行き、夕方は魚加工場で働いている。 ある日、海生は黒い粒が混じる浜で、銀色の札を拾う。 それをきっかけに、町の海、魚、空気、そして大人たちの言葉に違和感を覚え始める。 けれど、彼が見たものは証拠にならない。 検査項目にないものは、存在しないものとして扱われる。 商品として安全なら、魚として何が起きているかは問われない。 そんな海生のそばにいるのは、捨てられた白い老犬・老白(ラオバイ)。 これは、少年と犬の友情の物語。 そして、紙、番号、基準、商品、美談によって、弱い者から順番に見えなくされていく社会の物語。 現代版『フランダースの犬』へのオマージュとして書いた、黒い海と白い老犬の物語です。

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カクヨム
カクヨム2026/05/23
  • 現在の作品黒い海の老白(パトラッシュ)