あらすじ
二十四歳の夏。
仕事をして、食事をして、眠る。
ソシャゲを周回し、動画を眺めるだけの日々。
不幸ではない。だが幸福でもない。
そんな停滞した夜、彼の前に一人の少女が現れる。
銀糸のような白髪に、赤い瞳を持つ謎の存在。
“エウダ”と名乗った少女は言う。
「私は、幸福を探しに来たんだ」
成功も承認も約束された世界。
誰からも愛される世界。
莫大な富を得た世界。
理想の人生。
満たされた日々。
しかし幸福を知るたび、彼の心は乾いていく。
幸福を知るたびに、本当の幸福がわからなくなる。
そして、“本当の幸福”を知った人間は、いったいどうなるのか。
これは、幸福を探す少女と、何者でもない青年の物語。