あらすじ
卒論締切直前の夏。
夜遅くまでゼミ室に残っていた佐藤悠真は、自分の名前が書かれた不気味なクリアファイルを見つける。
中に入っていたのは、自分の日常を秒単位で記録した“観察記録”だった。
食事、移動、通話時間――誰にも知らないはずの行動まで、異様な精度で書き残されている。
やがて届く謎のメール。
そこには、たった今エレベーターに乗る自分の写真が添付されていた。
「後ろ」
その一言を境に、悠真はどこへ行っても“誰かの視線”を感じ始める。
さらに教授から語られたのは、一年前にも同じファイルを残して消えたゼミ生の存在だった。
そして深夜、自宅のパソコンに現れた新たなフォルダ。
『観察記録・佐藤悠真②』
“観察”は、まだ終わっていない――。