あらすじ
あらすじ
紀元前六二〇〇年。
かつて北海に存在した大陸――ドッガーランド。
海面上昇によって、世界はゆっくりと沈み始めていた。
湿地と湾に裂かれたその大地では、海を渡る民達が交易を行い、巨大な港町を築いていた。
黒曜石。獣脂。毛皮。塩。酒。歌。
多民族が集うその港は、世界最大の“バザール”へと成長していく。
だが同じ頃、北の果てでは異変が起きていた。
絶滅したはずの巨大獣達。
森を裂く白い悪魔。
そして、大地そのもののような終末の巨獣――マンモス群。
海の民達は、生き残るため連合軍を結成する。
隻眼の航海王オーディン。
白き戦乙女ブリューナ。
豪傑の狩人ウルド。
そして、海の終わりを知る巫女フレッカ。
これは、神々の物語ではない。
“現実”が、やがて“神話”へ変わっていく時代の記憶。
海を越え、時を越え、語り継がれた――
滅びゆく文明と、海の民達の叙事詩。