あらすじ
王立魔導院へ首席卒業で配属された新人研究員クオン・アルヴィス。
将来を期待されていたはずの彼の配属先は──《ギャル魔導科》
『“それな”は基本詠唱』
『“草”は使いすぎ注意』
『“ぴえん”は回復だけど多用ダメ、だるいから』
意味不明なギャル語を魔導理論として教える教室で、クオンは頭を抱える。
だが、ふざけた授業の中で彼は気づき始める。
空気は、人を同期させる。
笑いは、集団を暴走させる。
そして現代社会では、認識そのものが魔導化し始めていることに。
SNS、流行、共感、炎上──
人間同士の「空気」を媒介に発生する、新時代の認識災害。
これは、理論で世界を理解したい青年が、
空気に振り回されながらも人との繋がりを少しずつ学んでいく、
最前線の「空気魔導」研究録。