あらすじ

雨の降らない「八月の国」の王子である俺は、雨と六月の国が大嫌いだった。 じめじめした空気。曇った空。 そんな国から、療養のため一人の姫がやって来る。 “紫陽花姫”――そう呼ばれる彼女は、雨によく似合う美しい姫だった。 けれど彼女は、雨の中で咳をする。 晴れの日は日陰ばかりを歩き、降りもしない空へ手を伸ばす。 しかも、雨を浴びすぎると身体を壊してしまうらしい。 「……意味が分からない姫だ」 最初はそう思っていた。 だが、雨を嫌う俺と、雨から離れられない彼女は、少しずつ互いを知っていく。 これは、乾いた国の王子と、“雨の国の紫陽花姫”が紡ぐ、静かな恋物語。

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小説を読もう2026/05/23
  • 現在の作品雨の国の紫陽花姫-『雨の国の紫陽花姫は、晴れを知らない』