あらすじ
冤罪により、断頭台で処刑されるはずだった侯爵令嬢オルネア。
彼女を救ったのは、正義でも愛でもなかった。
隣国王子カシアンによる、王国の借款免除を対価とした“買い取り”だった。
「余興として買った以上、あなたの存在価値はただ一つ。私を退屈させないことです」
救われたのではない。
買われたのだ。
だが、連れてこられた隣国でオルネアに与えられたのは牢ではなく、客賓宮と社交界への席。
断頭台の痕を隠さず、悪女と呼ばれた令嬢は異国の宮廷に立つ。
彼女を見世物として買った王子は、本当にただの観客なのか。
それとも、誰も読めなかった彼女の沈黙の行間を、最初から読んでいたのか。
悪女として書かれた令嬢が、自分の物語を取り戻す宮廷恋愛劇。