あらすじ

白い欠片が、空から降っていた。誰にも見えない。音もない。 折坂大学に通う真瀬透は、何者でもない大学生だ。才能も、目的も、自分だけの席もない。その手の甲に欠片が触れた瞬間、透は人間には不可視の階層生態系を見る唯一の存在になった。 体内に棲みついた異物・ヌルの声が言う。「取引だ」。 透は異物を倒し、吸収し、力を得ていく。異物階層、魔物階層、そして神域階層へ。看板一枚を止めるのが精一杯だった力は、やがて世界の中枢を揺るがす規模に達する。 だが力を極めるほど、人間が見えなくなる。 唯一の親友・佐伯圭が机を二回叩く癖がある。とん、とん。それだけがずっと、透の中に残っていた。 絶対神の座に手が届いた時、透は選ぶ。

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小説を読もう2026/05/23
  • 現在の作品二拍、鳴る。神の器はまだ人間でいたい