あらすじ
目が覚めたら、俺はゲーム『エルディア戦記』の悪役貴族レオンハルト・フォン・グレイヴになっていた。
三年後、国家反逆罪で処刑される男である。
罪状は、魔族との内通、禁忌迷宮の私的利用、そして北辺境村壊滅事件の隠蔽。
死にたくない俺は、最初の破滅フラグである北辺境村壊滅事件を防ぐため、グレイヴ家に伝わる古い記録を調べ始める。
そこで知ったのは、屋敷地下に眠る巨大迷宮「黒王の地下宮」の存在だった。
それは災厄を生む禁忌の迷宮ではなく、災厄を封じるために造られた古代の封印施設。
だが封印は崩壊寸前で、魔物はすでに村へ流出しかけていた。
俺はただ処刑されたくないだけ。
だから仕方なく、壊れかけた地下迷宮の封印を修復し、村を救おうとする。
だが、その行動は少しずつ周囲の認識を変えていく。
冷酷な悪役貴族のはずなのに、なぜか領民を救っている。
禁忌迷宮を利用しているはずなのに、なぜか災厄を封じている。
破滅を避けたいだけなのに、なぜか老騎士や村人たちの視線が変わっていく。
これは、処刑予定の悪役貴族に転生した主人公が、崩壊寸前の地下迷宮を修復しながら、少しずつ悪評を覆していく破滅回避ファンタジー。