あらすじ
出張から一日早く帰宅した兼業主婦の高坂ユイを待っていたのは、激しく炎上する我が家だった。
5歳の息子・ハルは奇跡的に救出されたが、留守番をしているはずの夫・リョウジの姿はどこにもない。
慌てて電話をかけると、リョウジは酒の席の喧騒の中で、悪びれもせずこう言った。
「今、家でハルの隣にいるよ。ぐっすり寝てる」
――目の前で、私たちの家が燃え落ちていることも知らずに。
判明したのは、幼い我が子を火事の家に外から鍵をかけて放置し、保育園のママ友と密会していたという、最悪のW不倫の事実。
「俺は被害者だ」「子供の自主性を育てようとしただけ」
どこまでも言い訳を重ねるクズ夫に、ユイの冷徹な復讐が始まる。
実家を巻き込んだ修羅場、不倫相手の家庭の崩壊、そして社会的抹殺。
全てを失った夫が地獄の底で泣き叫ぶとき、私は愛する息子と、灰の中から新しい人生を歩き出す。