あらすじ
日本の表社会と裏社会、その双方を美しく統べるうら若き令嬢がいた。
神龍寺雅由美。巨大企業・神龍寺グループの令嬢にして東京大学の才媛。
そして、日本最大の極道組織「龍神連合会」を統べる第八代会頭である。
彼女は就任早々、国内の縄張り争いを終わらせ、世界の巨大マフィアと同盟を締結。
圧倒的な知略と最強のハッカー集団『電脳組』を駆使し、日本の「大掃除」を開始する。
標的は、内閣総理大臣をはじめとする大物政治家たちの莫大な裏金。
さらには警察・検察の汚職、経団連トップの隠し財産に至るまで、
国家の腐敗を次々と暴き、政財界の首根っこを絹綿で優雅に締め上げていく。
だが、雅由美の真の目的は単なる冷酷な支配ではない。
権力者たちから容赦なく没収し「クリーニング」された天文学的な資金は、
行き場のない子供たちを救う孤児院や専門学校の設立など、
未来を育む光のセーフティネットへと鮮やかに生まれ変わっていく。
冷徹な裏の顔の一方で、素顔の雅由美は魅力に溢れている。
海外のボスの娘たちと雪山の温泉で背中の「上り龍」を披露して友情を深めたり、
冴えない黒縁メガネのOLに変装して、実家の会社のトラブルを人知れず解決したりと、
痛快でコミカルな日常を送りながら、彼女は女性としても妖艶に成長していく。
やがて二十三歳となった雅由美は、政財界の真の黒幕・御堂筋翁の目に留まる。
あえて泥水を啜るため、翁の書生兼秘書として辛酸甘苦を舐める修行の日々。
どんな理不尽にも屈しない温文爾雅な振る舞いと、龍を背負う壮絶な覚悟は、
ついに老いた怪物の魂を打ち震わせ、彼にこう決断させる。
「俺の玉座を、日本の全てをお前に託す」と。
孤独な修羅の道を歩みながらも、決して優雅さと情愛を忘れない無敵の令嬢。
彼女は今、国家という巨大な盤上を掌握する真のフィクサーとして、
美しく、そして誇り高く、気高き空へと舞い上がっていくのだった。