あらすじ

私は確かに、母でした。 けれどこの世界には、その証拠が何ひとつ残っていない。 栞が残した一通の手紙。 そこに書かれていたのは、存在しないはずの子供の名前だった。 雨の夢を見る風香。 白い廊下、掴まれた手首、そして知らない声。 「こちらへ来られますか」 初めて会ったはずの蒼介を、なぜか胸だけが覚えている。 優しくて、不器用で、誰かの居場所を作ろうとする人。 惹かれてはいけない気がした。 それでも、そばにいたいと思ってしまった。 けれどその想いの先には、 誰にも覚えられていない喪失が待っていた。 いないことと、いなかったことは違う。 これは、愛しているからこそ選べなくなる物語。

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エブリスタ
エブリスタ2026/05/22
  • 現在の作品もう一度、あなたを選ばない