あらすじ
舞台はCランクダンジョン。十歳の美少女蘭は、最新鋭のドローンカメラに向かって不敵に微笑む。彼女は若干十歳にして、国から特別一級探索者に指定された本物の天才だ。配信越しに少女はリスナーを煽る。
蘭:「ざぁ~こ♡おじさんたちが必死に剣を振ってる間に、私は欠伸が出ちゃう……ねえ、もっとマシな敵はいないの?天才を退屈させるなんて罪だよ?」
〈さすが幼蘭姫!マジで次元が違う〉
〈今の回避物理法則無視してねーか?〉
〈はいはい雑魚でサーセンw〉
コメント欄は熱狂。
蘭:「うわぁぁぁん!おねえぢゃぁぁん!ごめんなざいぃぃ!ピーマン食べるからぁぁ、一緒に寝てぇぇぇ!!」
菫:「よしよし。はい、鼻水拭く……あら、カメラ回ったままだった。はあ、見られないよね?」
菫が冷めた目でレンズを見つめ、スイッチを切る。暗転した画面の後に残されたのは、かつてない速度で流れるコメントの弾幕。
〈なにこれ〉
〈なにこれ〉
〈【速報】人類の希望、実はただの重度シスコンだった〉