あらすじ

家賃三万円、駅徒歩七分、フローリング、洋室一K。 フリーランス翻訳家(実質無職)の有田孔明(28)が見つけた物件は、完璧だった。 ──ただし、一部資材に「ちくわ」が使われていることを除けば。 ​柱を叩けば「ポフッ」。 壁を押せば「ポポフッ」。 蛇口からニュルリと伸びるちくわからは適温のお湯が出、コンセントの穴はちくわの内腔そのもの。 ​磯の香りに包まれながら、老子の哲学書を翻訳する孔明。 「ちくわをちくわたらしめているのは、その中心にある空洞(無)だ」 ​傷つき、すべてを失って「心の穴」を抱えていた孔明は、壁のちくわを眺めながら、人生の真理へと辿り着き涙する──。 ​が、物語はそこで終わらない。 結露、コンクリート改修、SNSでのバズ、国会答弁、そしてカンヌへ……!? 現代社会の不条理を「ちくわの穴」から覗き込む、感動系(?)シュールレアリズム・コメディ、ここに開幕! ​(大家より一言:「ちくわだけど?」)

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エブリスタ
エブリスタ2026/05/22
  • 現在の作品穴の形而上学、あるいは全部ちくわだった