あらすじ
大国アルベル王国は諸外国との戦争で勝ち続け、今や繁栄を極めている。
アルベル王家に使える騎士、隻眼のハウスナイトことジョジュ・コート3世は金欠に苦しんでいた。彼は物欲の塊。特に鎧、サーベル、馬などに目がない。教会、質屋、闇金あらゆるところから引っ張り続け、気づけば一文なし。莫大な借金を返すあてもない。
名誉が重んじられるナイトのため、卑しい金策に奔走することもできない。それでも王家を守るナイトの元には世界中の武器商人たちが古今東西の名品を売りつけにくる。今日もお金もないのに、買ってしまう。
名君アルベル7世の死後、幼少のアルベル8世の後見人をめぐり、宮廷内の権力争い激しくなる中、南部領で異常な事態が起こっていることが露見する。
そんなある日、ジョジュと宮廷次席プリースト、ロン・ベンショーの前に軍幹部のヤン中将とキリヤ騎馬隊長が現れる。
そこで、二人の借金の証文を手に入れていたヤン中将は「闇バイト」の提案をする。
「国内のことは将軍の命がない限り、軍人は動けない。代わりに捕らえて来てほしい人間がいる。報酬は弾む」
100年にひとりと謳われるナイトと建国以来の秀才が金のために闇バイトに精を出すのだが、異国から侵入者と宮廷内政治が複雑に絡み合い、事態は思わぬ方向に進んでいく。