あらすじ
高校生の白河澪は、自分でも認めきれない想いを抱えていた。それは、親友の東雲恒への“好き”という感情。
けれど恒は、別の少女――夏川紬に想いを寄せている。
壊したくない関係。
変えたくない日常。
澪は、自分の気持ちに気づかないふりを続ける。
しかし、その“曖昧なままの感情”を、最初から見抜いていた少女がいた。
久遠玲。
彼女は、人の内側に溜まる感情を“観る”ことができる。そして知っている。
――言葉にならなかった想いは、やがて形を持ち、身体を壊すことを。
玲は澪に近づく。
救うためか。それとも壊れていく過程を見届けるためか。