あらすじ

雨の日に駆け込んだ古書店で、ずっと探していた絶版本を見つけた。 けれど同時に手を伸ばした人がいた──祖母の思い出につながる一冊として、その本を探していた男性、秋月透。 どちらも譲れず、店主の裁定で彼が上巻、私が下巻を持ち帰ることになる。 交換するための連絡先。交換するために重ねる、いつもの席。 本のためですから、と私たちは何度も言い合った。 欲しいものを欲しいと言えないまま、古書店は閉店し、彼は遠く海を渡る。 駅で「待っています」と告げたきり、彼からの連絡は途絶えた──。 雨の日の古書店、いつもの喫茶店、そして本棚を引き継いだブックカフェ。 あの日二つに分かれた一冊の本が、同じ本棚に並ぶまでの物語。 総文字数約2万字/ライト文芸短編

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小説を読もう2026/05/22
  • 現在の作品同じ本棚に並ぶまで