あらすじ
私はずっと、彼のことを“犬”だと思っていた。
幼い頃からそばにいて、誰よりも私に懐き、静かに寄り添い続けてくれた一番近い存在。
だけどある日、彼はとんでもないことを言い出した。
――ルウ、俺、人狼だったみたいなんだ。お願いだから嫌わないで。
混乱する私をよそに、事態はさらに予想外の方向へ進む。
なぜか彼は“国宝級イケメン”として芸能界デビューすることになってしまった。
ただの愛犬でも、ただの家族でもない。
私にとって彼は、生涯離れることのない癒しだったはずなのに。
犬としての安心感と、男としての距離感。
その間で揺れる関係は、少しずつ形を変えていく。
さらに彼を取り巻くのは、妙に存在感のある“他の人狼たち”。
なぜか私の日常にまで入り込んできて、事態はどんどん騒がしくなる。
「飼い慣らされない美」を誇るはずのイケメン俳優は、
実は世界一飼い慣らされた狼だった。
私はまだ、この関係の名前を知らない。