あらすじ
【全50話・完全完結済み / 毎日18:00更新】
(※本作はnote等にも重複投稿しています。作者本人による投稿です)
市役所の『総務部危機管理課特殊事案窓口』――通称トクマド。
そこに持ち込まれるのは、駐車場の草むしりから、ストーカー被害、そして――「世界のバグ」のような奇妙な相談の数々。
配属された僕・雪頼(ゆうら)の目は、世界の違和感を「中身」として視てしまう。
……例えば、不法投棄された冷蔵庫の中で死んでいる、一人の子供のような。
これは、僕が日常の裏側に潜む不穏な怪異を淡々と片付けていく、ただの業務報告のはずだった。
あの日、世界中の人間が「山の中でお好み焼きをひっくり返すピンク髪のメイドの配信」という、奇妙で狂った同じ夢を見始めるまでは。
「言葉もしゃべれない赤ん坊ですら、身の内に闇を飼っていることがある」
「性善説ほど恐ろしいものはないよ」
仙境の居酒屋『わびすけ』で交わされる神々の業。
神隠しの山『禁山』で巻き起こるポップな怪異。
そして、日常の境界線で世界のバグを視続ける僕。
1話完結のサスペンスが中盤で裏世界と交差し、ラストで狂おしいほどの円環を繋ぐ――人間の悪意と神々の業が織りなす、多層構造の現代オカルト伝奇、開幕。