あらすじ
「逃げない」と決めた日から、戦いは始まった。
福江市で連続殺人が起きた。被害者は、かつて生徒を言葉で追い詰めた教師。その母親。そして警官——殺された順番には、意味があった。
事件の影にいたのは「鬼」。だがその正体は、進学にも就職にも居場所を持てず、社会からこぼれ落ちた“元・人間”たちだった。
「選ばれなかった側には、第三の進路しか残らない」——救済を装ったその思想は、傷ついた少年少女を“壊す側”へ変えていく。
あの夏、目の前の暴力を止められなかった少年少女が、再び問われる。見ているだけで終わるのか。それとも——。
十色の霊光が交差したとき、彼らは初めて名乗りを上げる。
「俺たちは、選ばれたんじゃない。逃げないことを、自分で選んだ」
これは、選ばれなかった者たちと、選ぶことを決めた者たちの、思想の衝突の物語。