あらすじ
人生に飽きて遺書を書いていた大学生の前に、黒い葬儀屋が現れた。
彼女が持ってきたのは、この世界を葬るための黒い棺桶。
神様は世界を終わらせることを決めた。
ただし、その終わらせ方は人間に選ばせるらしい。
契約書に名前を書かされた俺は、世界の終わり――ワンダーエンダーとなり、望む能力で世界を終わらせることになる。
炎属性は危ない。
透明人間は人生が消える。
無限饅頭は世界が甘くて白い終末になる。
世界の死因を考えるたび、俺は少しずつ、自分が何を終わらせたいのかわからなくなっていく。
これは、世界を終わらせるはずだった俺と、黒い葬儀屋の、終末準備コメディ。
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俺
人生に飽きて遺書を書いていた大学生。
ゲーム、アニメ、漫画、小説、特撮、ロボット物など、興味を持ったものはだいたい触ってきた。才能も環境も恵まれており、欲しいものは大体手に入ってしまうタイプ。
そのせいで、世界に対して強い恨みも執着も持てず、ぼんやりとした息苦しさだけを抱えている。
葬儀屋との契約により、世界の終わり方を決める存在「ワンダーエンダー」になる。
ただし、炎属性はスマホが壊れるので保留。透明人間も生活が壊れるので保留。
世界を終わらせる気があるのかないのか、自分でもまだよくわかっていない。
ひと言紹介:
終わりたいのに、世界の終わり方すら決められない男。
葬儀屋
黒い服に黒いシルクハットを身につけた、小さな少女の姿をした存在。
人間からは悪魔と呼ばれることもあるが、本人はあくまで葬儀屋だと言い張っている。
世界の棺桶「ブラックオベリスク」を持ち、主人公に世界を終わらせる契約を結ばせた張本人。
ふてぶてしく、詐欺師めいた言動が多いが、嘘はつかない。言わないだけである。
かつては神学校に通っていたエリートだったが、少し気が緩んで堕落し、中退して悪魔になったらしい。
名前を聞かれるのを避けており、友達と呼べる相手は少ない。契約書には、なぜか主人公と友達になる条項を仕込んでいる。
ひと言紹介:
世界の葬儀を準備する、黒くて小さくて面倒くさい友達。
祝儀屋
白いウエディングドレス風の服を着た、背の高い女性の姿をした存在。
人間には死神と呼ばれているが、本人は「祝儀屋」と呼ばれたがっている。
死は再生と隣り合わせ、死んでハッピーバースデー、という独自の価値観を持つ。
優しそうで、何でも許してくれそうな雰囲気をまとっているが、言っていることはかなりダーク。
葬儀屋とは同僚。親しくはしているが、友達ではないらしい。
彼女にも契約者がおり、その契約者は発火能力を使って痩身界のカリスマエステティシャンになっている。
ひと言紹介:
白くて優しい、でも言葉の底がほんのり怖い死神。
祝儀屋の契約者
祝儀屋と契約した、別のワンダーエンダー。
能力は、他人の脂肪を取り出して燃焼させる発火能力。
本来は世界を終わらせるための能力だが、現在は痩身界のカリスマエステティシャンとして大成功している。
ただし、それも単なる寄り道ではなく、世界の要人とコネを作るための地道な終末活動らしい。
主人公と違い、世界を終わらせる理由と動機がはっきりしている。
ひと言紹介:
世界を燃やす前に、美容業界を燃やしてしまった契約者。
ブラックオベリスク
葬儀屋が持つ、黒い長方体の棺桶。
この世界を葬るための、ありとあらゆる手段が収められている。
部屋の闇を吸い取るように浮かび、能力の危険性を映像として見せることもある。
饅頭で世界が埋まる終末、炎が雷へ変わる現象など、主人公の想像力と恐怖心を的確に刺激してくる。
ひと言紹介:
世界の死因を格納した、黒い太陽。