あらすじ
ゼロ魔力の少女――世界唯一の召喚士。
魔力ゼロ。
それは、この世界で魔導士になれないことを意味していた。
孤児院で暮らす少女シノは、魔力を持たず、魔導書も読めない。
けれど彼女には、前世で覚えたたくさんの歌があった。
病弱だった前世の少女・月森詩乃。
民族音楽研究者の父が世界各地から届けてくれた、画面の向こうの景色と歌。
童謡、子守唄、祈りの歌、遠い国の民謡。
異世界でシノがそれを歌うとき、世界のマナが応え始める。
小さな火。
火の鳥。
黄金色の湖。
そして、歌に導かれて現れる神獣たち。
魔力ゼロの少女は、自分が魔導士だとは思っていない。
けれど彼女の歌は、やがて王都を、神殿を、魔導士たちの常識を揺るがしていく。
これは、歌で世界と縁を結ぶ少女の物語。